公開 2018年03月22日(木) 17:30 本日発売の週刊ファミ通４月5日号に、福山潤×水樹奈々インタビュー、石浜真史監督インタビューが掲載されました。今までのインタビューでは聞けなかった話題もありましたので、抜粋してご紹介します。 週刊ファミ通４月5日号
福山：
主人公は人を惹きつけたり好かれたりするような強い個性が彼自身にあるわけではなく、接する相手との出来事や関係の深まりによって彼の個性が形成されていくんですよね。
少ないセリフでそれを演じるのは難しかったですが、今回はゲームと違ってアニメということで、主人公を客観視しながら物語を楽しめますから、その感覚に寄り添える形での個性を出していこうと考えました。
水樹：
杏に関しても、怪盗団のメンバーと掛け合うことで、彼女の個性がいっそう感られるんじゃないかと思います。演じるにあたって、私も先入観をリセットして主人公のことが気になる他の生徒と同じように、探る気持ちで接するところから始めました。
ゲームでは個別に収録したので、生で皆さんの声を聞くと、それだけで高揚します。怪盗団のチームワークも更に濃くなっていきそうです。竜司はお馬鹿だし、祐介も我が道を行くし、主人公もしれっと変なことを言ったりするので（笑）、杏とモルガナが序盤からひたすらツッコミを入れています。
ゲームでも、たまに主人公がリアクションする時にエッジの効いた選択肢が出たと思うのですが、アニメでも絶妙に踏襲されていて面白いです。
福山：
僕も、普段の主人公より、怪盗としての彼を演じるほうがよっぽどラクだったりしますね（笑）。竜司に「お前、その格好だとハジけるよな」みたいな事を言われるのですが、このセリフのおかげで主人公に振り幅が作れるので、とても助かりました。
水樹：
物語が進むに連れ個性的な仲間がドンドン入ってくるので、杏というキャラクターをしっかり刻んでいただけるように、序盤からはりきりました（笑）。怪盗になって、人助けができる力を手に入れて、それまで自分が出来なかったことを実行できるようになったからこその、杏らしい熱量の振り幅を表現したいなと。アニメでは、異世界で登場するニセモノの杏のセリフが増えているので、小悪魔チックな彼女にもぜひ注目してほしいです。
福山：
最初の相手からして悪役として非の打ち所のない魅力的な極悪教師なので（笑）、きっと皆さんも主人公たちに大いに感情移入できるかと思います。ここでドップリ入り込んでしまえば、悪役のスケールがアップしていく中盤以降の物語もずっと楽しめますので、序盤から満喫してもらえたら嬉しいです。
P5Dの収録もすでに終えました。主人公たちが一味違った魅力を見せますのでゲームやアニメで『ペルソナ5』を楽しまれた方は是非楽しんでほしいですね。僕もP4Dを個人的に遊んでいて、音楽を堪能しながら感覚的にプレイできたので、怪盗団のダンスも楽しみにしています。
水樹：
P5Dでは、日常の会話もたくさんあるのが嬉しかったですね。ゲームを進めるにつれて、キャラクター達との距離感が近くなったり、意外な一面が見られたり。メンバーの部屋を訪ねて会話できたりもするので、楽しい想像が膨らむんじゃないかと思います。
石浜真史監督インタビュー
プレイを踏まえてどのようなスタンスでアニメ化しようと考えたのでしょうか？
石浜：ゲームをプレイした人から見ても印象が損なわれていなように仕上げることを基本としています。物語はゲームに忠実で、その描き方にアニメならではのテクニックを用いていますね。作っていく中で改めて感じたのですが、ゲームは映像と声の他に字幕などの情報もあって、それを見たり聞いたりするテンポをプレイヤーがボタン操作で好きなように決められますから、ゲームとまったく同じセリフでアニメを作ればいいとは限らないんです。このシーンはキャラクターの思いをそのままセリフにしたほうがいいか、テンポや情報量を考慮して調整するべきか、といった見極めが大切ですね。魅力的なセリフがたくさんある原作なので、その要素をできるだけ残しつつ、アニメの構成に収まるように整理しています。
ゲーム本編でも要所でアニメが挿入されましたが、それとの差別化は意識するのでしょうか？
石浜：もちろんです。全く同じとこをやっても意味がないですから、どのようにすれば同じシーンを違う形で描写できるか、シナリオ作りの段階から意識しています。
スバリ、見どころは？
石浜：ゲームではプレイヤーごとに主人公のイメージが異なりますので、アニメの１話では、「アニメの主人公はこういう感じなのか！」と思ってもらえるような描写を散りばめました。幸いなことに、スタッフにもペルソナファンが多いので、僕が頼まなくても自主的にクオリティーを高めたりしています。アニメというのは、様々な工程を手がけるスタッフが集まって作るものなので、皆のこだわりが映像にかなり反映されていると思います。その成果をご覧いただけたら嬉しいです。この他に、絵コンテや、原作に忠実な背景美術、奥村春キービジュアル先行公開、300PPのQRコードも付いてます
週刊ファミ通 2018年4月5日号 福山さんは以前のインタビューで、アニメの収録で杏がより魅力的に感じてきたとも答えていたので、水樹さんの演じる杏にも注目していきたいですね。ゲーム本編では、中盤から仲間になっていくキャラクターを中心に物語が進んでいくので、影が薄くなりがちでしたが、アニメではうまくバランスが取れているのかな？
