P5A　目黒将司×Lyn（稲泉りん）対談【ニュータイプ】 | ペルソナ情報局

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公開 2018年09月12日(水) 21:30 9/10に発売された月間ニュータイプ10月号にP5Aの特集記事が12ページの大ボリュームで掲載されました。P5Aでの新曲やPQ2の楽曲でも活躍が期待される”目黒将司×Lyn（稲泉りん）対談”が興味深い内容だったので一部紹介します。ニュータイプ10月号

日常と非日常を奏でる目黒将司×Lyn

ペルソナの音楽は難しい！？

Lyn

こんな難しい曲をつくった方ってどんな方なんだろうと思っていたので、いちばん最初に「いいように歌ってください」って言っていただいて、びっくりしました。

目黒

指示とか打ち合わせとかユルくてすみません（笑）。きっと「難しい」って言われるだろうなあと思って、今までの曲を聴き直してみたんですけど、「あ、確かに難しいなあ」って思いました（笑）。

Lyn

でしょう（笑）？　メロディとか、普通の歌にはない展開で、楽器の演奏みたいなんですよ。でも、聴く立場では難しさを意識することなく自然に聴けるところがすごいんですよね。それはやっぱり手腕だと思います。

目黒

いえいえ。でもアイドルソングみたいな曲もつくってるんですよ。「4」の久慈川りせが歌っていた「True Story」とか。

Lyn

それもびっくりですよね。目黒さん、アイドルとかあんまり聴かないんじゃないかなって思いますけど。

目黒

それを言ったらアシッドジャズも大学のころはやってたから聴いたくらいですよ（笑）。今回は高校生の怪盗団ということで、青春のまじめさや照れみたいな部分も意識しているので、アシッドジャズでもタイトにやるよりズルズルしたジャムっぽいところから始めたり、リズムも多少揺らした若い印象にしています。

Lyn

へえー、目黒さんからそう聞くと納得できちゃいますね。でも、アニメの曲ではちょっとタイトな印象もありますよね？　曲のジャンルが違うというほどではないけど、歌のニュアンスとかもゲームのときとはちょっと変わったかなって思いました。

目黒

確かに、アニメ版では歌としてはゆったりした感じだけど、裏のリズムとかけっこうタイトにしてます。アニメのOP&EDテーマづくりも「4」、「3」とやってますが、プロデューサーの足立和紀さんから「サビと平歌のコントラストをがっつりつけてほしい」と言われたんです。

Lyn

そういうことなんだ。「5」の1期目のOPテーマとかすごい低いところから高いところまで声を出すじゃないですか、そこが本当に難しかったんですけど、一曲のなかにすっごく詰め込まれてるって感じました。劇的ですよね。

—楽曲中で、シーンなどによって曲調の使い分けを意識されている部分はありますか？

目黒

主人公たちのふだんの生活はアシッドジャズ調で、彼らにとって非日常の場では割とタイトな、どちらかというとロック調の曲になるんです。バトルでも普通のザコ戦は彼らにとっても日常に含まれるという考え方でちょっとパンクっぽいアシッドジャズ調の曲を使っていて、ボス戦になると非日常なのでロック調の、タイトにぎゅっと締める曲になります。そういう感じで彼らの表の日常と裏の非日常に応じて使い分けはしています。

Lyn

おもしろいですね。歌を収録するときは、どこで使われるか詳しいところまでは聞くことってないじゃないですか。だから、後で「こういうところで使うんだ」って思うことも多いんです（笑）。私も「5」関係でもう10曲以上歌わせていただいてますけど、ひとつとして同じ種類の歌ってないんですよ。一回一回勉強させていただいている感じで、いつも目黒さんすごいなって思ってます。

目黒

僕自身は、ゲームの音楽っていろいろな曲が必要だから、どんな曲でもつくれるようになりたいっていう方向でやってきています。Lynさんの歌のテクニックもすごい。ソウル・ファンク的な歌い方がもう体に染みついてる感じですよね。ライヴとかもカッコいいし。

Lyn

そんな取ってつけたようにほめないでくださいよ（笑）。

目黒

いえいえ、心から思ってます（笑）。Lynさんはコーラスもすばらしいので、声楽っぽい曲もいけそうですね。

Lyn

子供のころは、いわゆる「三大テノール」っていわれるような曲が好きだったんですよ。よくまねもしてたからおもしろいかもしれないですね。私からの希望は、「何でも歌います！」というのが正直な気持ちですけど、強いて挙げるなら日本語の曲ももっと歌いたいかな。アップテンポの曲も日本語で歌ってみたいと思ってます。あるいは、これまで英語だった曲を日本語バージョンでつくってみるのも楽しいかなって思いますね。

—ペルソナという作品に参加してみての、作品への印象は？

Lyn

いろいろなチャレンジさせていただけて本当にありがたいです。かかわらせていただくほどに、レベルが上がってプレッシャーも大きくなるんですけど、少しずつ慣れました。もうしばらく歌わせてくださいという気持ちです。

目黒

僕はゲームで最初からつくっているので、期待してくださってるファンの方々に応えつつ、ちょっと斜め上を狙っていきたいなって思ってます（笑）。全文は本誌で

ニュータイプ 2018年10月号