公開 2016年10月15日(土) 17:00
ファミ通の『3号連続 橋野ディレクターのコラム』がファミ通.comにも掲載されていたので、一部抜粋してご紹介します。
“愚者”から始まるタロットの物語僕の解釈も含みますが、タロットは、人が生まれてから死にいたるまでの“一生”を示すというよりも、個人が他者の価値観を取り入れながら前に進み、しかし与えられた価値観だけでは困難に立ち向かうことが難しくなり、みずからをリセットして幸せをつかもうとする、人生の“循環”を描くもの。その観点において、0番目の愚者は、愚かな者という文字通りの意味ではなく、これから多くのものを吸収できる“始まりの人格”なんですね。0番目の“愚者”から始まって13番目の“死神”──すなわち“死”にいたるタロットの流れそのものが、『ペルソナ3』のテーマ。13番目の出会いで物語が終わり、これをキッカケとして何らかの価値観や発見が自分の中で芽生え、そこから先は、主人公に自己を投影していたプレイヤーの方自身が実生活で物語を続けていただけるように。そうした思いも込めて作ったゲームでした。『ペルソナ4』は、14番目の“節制”。人間がリセットを経て、バランス感覚をもって歩んでいく物語ですね。目の前の情報や感情だけに左右されず、自分の頭で考えてこそ真のエンディングに到達できる仕組みにしたのも、節制のテーマが背景にあります。『キャサリン』は、15番目と16番目──“悪魔”と“塔”、すなわち“誘惑”と“破滅”の物語に。『ペルソナ5』では、17番目の“星”──破滅からの“希望”をテーマに描いています。これらは、あくまでも構想段階のアイデアソースとしての裏話なので、これまで語ることはありませんでしたが、それぞれの時代性がタロットに当てはまるように感じることもあり、その普遍的な解釈のおもしろさを感じています。タロットにおける最後のカードは“世界”であり、これは何らかの終結あるいは成就をもって、新たに出発することを意味します。『ペルソナ3』、『ペルソナ4』のエンディングはそれぞれ毛色がだいぶ異なりますが、いずれも“世界”にいたるものとして描きました。こうした思いは、『ペルソナ5』の根幹にも込めています。これまでにもお伝えしてきたことと重なりますが、“自分自身”の物語として、本作を楽しんでいただけたら幸いです。全文はこちら
http://www.famitsu.com/news/201610/08117805.html
こういった構想段階のでのアイディアがあったことは面白いですよね。特に、キャサリンも入ってくる事には驚きました!ということは、ペルソナ6は『月』?それとも、間に何か挟んで来るんでしょうか?何にせよ、この壮大な構想には続きがあるってことです。楽しみですね!^^
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