公開 2018年04月13日(金) 18:00 TVアニメ ペルソナ5についてlivedoorNEWSで福山潤さん、宮野真守さん、水樹奈々さんトークセッションのようなインタビューが掲載されました。長いインタビューなので、いままであまり語られなかった内容の部分を一部抜粋してご紹介します。 livedoorNEWS
http://news.livedoor.com/article/detail/14567862/
福山 潤×宮野真守×水樹奈々、信頼できる仲間だからこそ明かせる“本当の自分”
掛け合うことでキャラクターたちの“温度”が生まれる
―宮野さんはゲームでもたくさんセリフがあったということで、今回アニメで描かれた竜司にはスッと入れた感じでしょうか?
宮野: そうですね。でも、新たな発見もありますよ。掛け合いをすることによって出てくる間合いやタイミングって、ゲーム版をひとりで録っているときとはやっぱり違うので、面白いなと思いました。そこから生まれてくる感情表現があるので。あ、僕は最初、「ふざけすぎです。もっと落ち着いて」って言われました(笑)。福山: あー。ゲームの収録で培われて補完された、キャラクターたちの“仲がいい雰囲気”が出すぎたのかもね。宮野: そうそう。それが最初から出すぎちゃっていて、「そんなにコミカルにしなくていいよ」って言われました。福山: そうだよね。蓮と竜司って最初は“つまはじき者”だからね(笑)。
―水樹さんは、ゲームで培われた彼らの仲のいい雰囲気から、こうしてアニメで再び杏を演じる際に、意識したことなどはありますか?
水樹: そうですね、やっぱり1回リセットしないと、と思いました。とくに竜司と杏は中学からの知り合いということもあって、ゲームでも一番息の合ったコミュニケーションを展開していくんです。それを全部取り除くためにも、アニメのアフレコが始まる前に、まだなにも関係性が構築されていない最初の気持ちを思い出す作業が必要でした。
―そうして臨んだアフレコで、杏について新たな発見はありましたか?
水樹: 掛け合いだからこそ、杏の女の子の部分がすごく見えるようになった気がします。ひとりで黙々とゲーム収録をしていたときって、「杏の硬派なところや、じつはすごく真面目で臆病なところをしっかり音声として出さないと!」って意識していたんですね。 杏って、派手で目立つビジュアルをしているので、肉食系女子なのかなあ?とか、奔放なところがあるんじゃないか?と、どうしても誤解されがちなんです。でも、実際は違うっていうところをしっかり出さないと!と思って収録していて。 掛け合うことで、自然と周りとの温度が生まれるから、ちょっとしたところに杏の可愛らしい一面を出せるような気がするんです。しかも、それは狙って出した女の子っぽさじゃなくて、自然に生まれたキュートさ。だからこそ、鴨志田 卓(声/三ツ矢雄二)がギュンときてるのかなあ?って。宮野: 「ギュン!」ってきてるんでしょうね。福山: いい表現ですね、「ギュンとくる」って。鴨志田にはピッタリ(笑)。
ペルソナ4鳴上悠役の浪川大輔の演技を見て、主人公を演じる難しさを感じた
福山: 「ゲームの主人公って難しい」と、僕はずっと思っていたんですね。ゲームだとストーリーに関係なく、プレイヤーが進みたい道に進まないといけない。さらにそれがアニメ化する際、ゲームでは没個性を掲げている以上、主人公にどういったアイデンティティを持たせるのかっていうところが……前作の『ペルソナ4』を見ていても「これは相当難しいだろうな」と思っていたんです。 ゲームもアニメも浪川さんが普通に演じていらっしゃったので、「スゴいな。実際にこれを自分がやるとしたら、どういうふうに芝居を選んでいけばいいんだろう?」って思いながら見ていて。でも、今作は前作とテイストが違うというのもありますが、実際にアフレコが始まって掛け合いをしてみたら、自然と蓮のアイデンティティが現れたんですよね。 共演する方々の個性やベクトルがはっきりしているからこそ、僕がなるべく前に出ないこと…みなさんとの反射でキャラクターを作っていく。そういった感覚を実感として得られました。 蓮はベラベラとしゃべるタイプではないので、怪盗団のメンバーがワイワイしているなかでひと言、リーダーとして受け答えをしていくことに集中するようにしたんです。そうすると、周りのみなさんが強い個性を色濃く演じてくださるぶん、真ん中にいる蓮のキャラクターがしっかりと立つんだなあと強く実感できました。水樹: その感覚すごくわかります!福山: ね! この作品に関しては、シナリオの段階からいいバランスでその感じが描かれていたので、僕はあくまでそれに乗っかっただけですね。宮野: ゲームでは分岐があるので、選ぶ回答によってキャラクターの感情が変わりますが、アニメーションでは選択肢がひとつです。悩んだ末にひとつのことを決めていくなかで、自然とキャラクターの個性が出てきて、そこに蓮が言葉を添える感じが非常に面白いし、「あ、やっぱり蓮ってカッコいいな」って思いましたね。水樹: そう! そうなのー! 蓮ってカッコいい。福山: やぶさかではないですね(ドヤ顔)。やっぱり演技って、本人にないものは出ないので。宮野・水樹: ははは!
―『ペルソナ5』には「悪しき欲望に塗れた大人の心を奪って、改心させる怪盗団。それは果たして犯罪なのだろうか」といった難しいテーマもありますが、現時点ではどのように捉えてお芝居をされているのでしょうか?
福山: 彼らの考えは、たぶんそこまで及んでいないだろうと思います。犯罪というものに対して、漠然とした恐怖はあるでしょうが、線引きについての価値観はまだ醸成されていない。ほとんど他意がないなかで、「だって、悪いヤツを改心させるんだから、いいことだろ?」っていうのが、いまの段階ではまだ大前提にあるんじゃないでしょうか。宮野: 彼らがいま怖いのは、心を盗んだことによって、相手を廃人にしてしまう可能性もあるっていうところなんでしょうね。いまはまだ、「結果的にそうはならなかった、改心させられたんだ!」って喜んでいる感じかなあと……。でも、難しいですよね。 冷静に大人の目線から見ると……改心させるとはいえ、人格を変えてしまっている時点でもう怖いじゃないですか。だから「それで本当にいいの?」って思うのは、やっぱり僕らが大人だからなんでしょうね。
「自分の芝居に集中できる」気心が知れたキャストが集結
宮野: 最初のほうはスケジュールの都合で、僕はみなさんと一緒にアフレコできなかったんです。ようやく最近ご一緒できて感じたのは、やっぱりすごく安心感があるということ。なんだろう……言い方は難しいのですが、いい意味で「自分のことに向き合える」というか。福山: いい意味で、「人のことを気にしなくていい」っていうのはあるよね。水樹: たしかにー!福山: これって重要なんです。それぞれが自分の芝居に集中できるって、ものすごく貴重なんですよね。普段はキャラクターのバランスを気にしたり、相手の(芝居の)受け方を気にしたり、いろんなことに気を配って収録をしていますが、この怪盗団のメンバーに関しては……。宮野: お互いをリスペクトしているゆえの、「自分だけに向き合う」感じ。しかも、みんなから出てくるのって、自分には持ってないものだから驚かされる。「うわ、それやる?」みたいな。福山: 初めから「自分がなにかをやってもみんな受けとめてくれるだろうし、みんながなにかをやっても、自分は受けとめることができるだろう」みたいな信頼感があったね。あと、さっき宮野が「最初は(アフレコ現場に)いなかった」って言いましたが、現場ではみんな宮野の声を想像していて。大谷さんが「宮野くんが(声で)押してきた」って言ってたもん(笑)。水樹: そうそう! 竜司と掛け合うシーンを録ってるときは、想像のなかのマモがよく押してくるのよ(笑)。福山: 宮野が演じる竜司が、もうみんなの頭のなかに入ってるんだよね。「いないのに宮野が押してくるんだよなー」って、現場は大いに盛り上がってたよ。宮野: ははは! その想像ができるってスゴくないですか?水樹: ね! マモの竜司がずっとみんなの脳内で再生されてるから(笑)。「もう何年も前から、ずーっとこの作品をみんなで録っているんじゃないかな?」と思うくらい、本当に不思議な感覚です。 第1話の収録は探り探りでやっていく……みたいなこともなく、もう「よーい、ドン!」で、みんなトップスピードで走っていけるような感じでした。それってスゴいことだなあって。そういう作品って、なかなかないと思うんですよね。宮野: “かみ合う”って、こういうことなんだろうなって思いますね。
大谷育江が見せる芝居中とオフのギャップがたまらない
福山: キャスト発表のときに、名前を見ただけで真っ先に安心感を覚えましたから(笑)。キャスティングを含めてのバランスってけっこう重要だと思うんですが、『ペルソナ5』の場合、「ああ、なんの問題もないね」って思えるのでね。まず、モルガナ役が育江さんと聞いて、「おいおいおい、リアリィ?」って。宮野: 「いいんですか?」みたいなね(笑)。
―ちなみにみなさんそれぞれ、お気に入りのキャラクターはいらっしゃいますか?
宮野: 僕はもう、無条件でモルガナが……。水樹: わかるー!! 私もモルガナ大好き! 可愛すぎる!!福山: なんなんですかね、あの“育江の神”の神々しさは。宮野: それでいて、収録後のオフのときは、芝居に対してズバッと指摘してくださるじゃないですか。それがまたたまらない。ギャップ萌えですよね。福山: 育江さん、お芝居のことはガチだから。宮野: そうそう。アニメでのモルガナがすごく楽しみだったので、モルガナがしゃべるたびに、「ありがたやー」って(笑)。水樹: 私もダントツ1位はモルガナです! 頭をなでまくって「いー!」ってしたい(笑)。宮野: 「よーしよしよし、はむっ(口に入れるジェスチャー)」ってね。ははは!水樹: わかる! 可愛くて、思わず口に入れたくなるよね。ほかには……人型のキャラクター(笑)のなかでは私、佐倉双葉(声/悠木 碧)が好きなんです。なんだろう? あの、怯えた小動物みたいな感じ。宮野: あおちゃんの演技がまた絶妙なんだよね。水樹: そうそう。ちょっぴりマニアックな感じも、リアルが垣間見えるっていうか(笑)。福山: 「自分を重ねてるんじゃないか?」って思いますよね(笑)。水樹: すごく好きですね。双葉の見た目と中身のギャップがたまらないですし。彼女も複雑な過去を持っていて、でもそこからだんだん解き放たれていく姿を見ると「双葉、よかったね!!」と、親戚のお姉ちゃんみたいな気持ちになります(笑)。
―では最後に、始まったばかりの『PERSONA5 the Animation』。今後の見どころやメッセージをいただけますか?
宮野: とても斬新な世界観で、認知世界と現実を行き来して戦うというゲームとしてのギミックもすごい面白かったので、それがアニメでどう表現されるのかな?と楽しみにしていました。第1話をご覧になった方は感じられたかもしれませんが、「あ、ゲームでの筋書きを思った以上になぞるんだ」と僕も思いましたし……。 構成からもかなりの試行錯誤がうかがえたので、ゲーム原作のよさがすごく詰まっている作品だと思います。そのなかで、僕らが掛け合ってイキイキと演じている姿も一緒に楽しんでいただけるんじゃないかなと思いますので、今後も期待していただけたら嬉しいです。水樹: 私は『ペルソナ5』のシナリオがすごく好きなんですが、それをアニメでどう表現していくのかというところが一番の見どころになると思います。ゲームでもアニメーションパートがたくさんありましたが、すべてが動画になるので、みなさんの頭のなかで膨らんでいたイメージが、アニメでコンプリートされるのを楽しみにしていただきたいです。宮野: たしかに、全部アニメーションになるんだもんね。スゴいよね。水樹 ね! ぜひ、たくさん動く怪盗団を楽しんでいただきたいです。それから、やっぱり掛け合いで録っているからこそ生まれる、呼吸や温度ってあると思うんです。そういう意味で、ファンタジーの作品ですが、ちょっとリアルな「四軒茶屋」とか(笑)、あの場所に住んでるような感じも味わっていただける……。福山: 一軒増えちゃってるよ!みたいなね(笑)。水樹: そうそう(笑)。「遠いけれど近い」みたいなあの世界感が、掛け合いだからこそよりリアルに表現されていて、ゾクゾクしながら楽しんでいただけるものになっているんじゃないかなと思います。ぜひゲームをもう一度プレイして、アニメも見ていただけたら嬉しいです!福山: 『ペルソナ』シリーズは、少年少女たちの物語としては本当に安心して見ていただける作品になっておりますが、そのなかでも今回の我々は「怪盗団」というわけですから、「社会からすれば、悪なのか正義なのか」というところで揺れ動いていく。それでも少年少女たちは巨悪に立ち向かっていくのですが、悪といってもいろいろございます。身近な悪から、国の悪……。宮野: なんか、講演を聞いているみたいだよね(小声)。水樹 ふふふ。福山: さあ、あなたはどの悪が一番許せませんか? そんな視点からも見ていただけますと、これまた違った味わいがあるかもしれません。『PERSONA5 the Animation』をよろしくお願いいたします。宮野: そんな嬉しそうな顔をして(笑)。福山: 僕ねえ、宣伝が好きなんです。宮野: 流れるようにしゃべったあと、すごく満足げな顔をするからね(笑)。水樹: 本当に面白い!(笑)全文はコチラ
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— ライブドアニュース (@livedoornews) 2018年4月13日
全文はこの4倍くらいの量で、ペルソナに沿ったちょっとしたプライベートのことなんかも話していたりします。ご興味のある方は、是非チェックしてしてみてください。WEBラジオ”カイトーク”第一回:MC福山潤/ゲスト宮野真守
第二回は4/20配信MC福山潤/ゲスト水樹奈々掛け合いならではの演技の相乗効果を早く見てみたいですね!演じてる声優さん達が、こうやって仲良くP5の話をしているのが何か嬉しいです^^