公開 2018年05月16日(水) 20:00 声優グランプリ6月号で、P5A特集として雨宮蓮役の福山さん、坂本竜司役の宮野さん、高巻杏役の水樹さんのインタビュー記事が掲載されました。今までのインタビューなどで、あまり語られなかった部分を一部抜粋してご紹介します。 声優グランプリ6月号
福山潤
— 雨宮蓮にここが似ている、もしくは自分とは違うなと思うところは？
蓮は多くを語るタイプではないので、竜司が多くを語って、ところどころボソッとボケて突っ込まれる場面があるじゃないですか。あれって突っ込まれるという安心感や信頼関係がないとなかなかできないボケだと思うんですよ。僕はそういうボケをする勇気がないので（笑）、ボケるときは、ボソッとつぶやくことはないです。堂々とドヤ顔で大きく言ってから補足までします。そこは彼とはまったく違う部分ですね（笑）。僕の場合、「ここが突っ込みどころですからね。今、ボケましたよ」というのを、目と態度でアピールするので。そこは大きく違いますね。
— この号が発売される頃は5話まで放送されていますが、印象に残っているシーンは？
みんなが同じように考えると思うんですけど、モルガナがかわいい。そして鴨志田が最低な男です（笑）。志帆目線で鴨志田がブラックアウトしていく残忍なシーンがあるんですが、あれは「ゲーム以上にひどい男だな」という描かれ方でとくに印象的でしたね。鴨志田は悪役ですが、この作品は、悪役にどれだけムカっ腹が立てられるかが重要だと考えています。悪役に腹が立てば立つほど、むしずが走れば走るほど作品が面白くなりますし、怪盗団の活躍も引き立つと思うんです。そう考えると、ある意味悪役にも愛情がわいてきますし、そこも注目して観ていただきたいですね。
宮野真守
— 鴨志田を改心させるシーンはいかがでしたか？
改心させられた人間って本当に別人のようになってしまうじゃないですか。怪盗団の彼らは自分たちの行動に正義を感じて真っすぐ向かっていけるけど、僕ら大人の立場から見るとあれってすごく怖いことでもあると思うんです。だって人の人格を変えていますからね。しかも改心に失敗すると廃人になってしまうという設定もある。彼らも恐怖はあるけど、それを感じたとしても「正義のためにやってやるぜ！」が勝るのが10代ならではなんでしょうね。まぁ、アニメなので彼らが行動しないと物語が進まないんですけど（笑）。
— たしかに（笑）。怪盗団の中では、竜司が推進力となって動いている気もします。
そうかもしれません。竜司はあまり物事をじっくり考えるタイプではないので、感情だけで真っすぐ進んでいける。それがみんなを引っ張っていく力になっているのかもしれません。でも、彼が突っ走っていられるのも、いつも冷静な蓮が隣にいてくれるから。蓮との関係はすごく絶妙なバランスで成り立っていると思います。
水樹奈々
— ゲームからアニメになり、改めて違いを感じるのはどんなところでしょうか？
いちばんはキャスト陣と掛け合いをしながら収録しているというところですね。やはりそこで生まれる呼吸や温度感は自分の演技に大きな影響を与えています。ゲームの収録ではみんなの声を想像しながら台本を読んでいくのですが、基本的に自分ひとりなのでテンポ感がどうしても自分の中にあるものになってしまって。アニメの収録では、皆さんの声を聴き、お芝居を感じることで引っ張ってもらえる部分もありますし、ひとりで演じていたときには気づかなかった引き出しが開くこともあるので、よりキャラクターの奥行が広がっている気がします。
— 水樹さんの中でとくに印象に残っているエピソードはありますか？
鴨志田編は杏ちゃんのペルソナが覚醒する大事なお話なので、ものすごく気合いを入れて演じさせていただきました。ちなみに『ペルソナ5』は主人公がクールであまりしゃべらないので、序盤は竜司と杏とモルガナのセリフが大半を占めていて。TVアニメの5話までの間は、一部別録りだったこともあり、スタジオがシーンとしていたことも。なので、モルガナ役の大谷育江さんとふたりで、「宮野くんがいないとさびしいね」「さびしいけど、頭の中の宮野くんが押してくるから出遅れる！（笑）」と、盛り上がっていました。全文をご覧になりたい方は購入を
声優グランプリ 2018年 06 月号 [雑誌] 宮野さんは同時期のアニメだけでも主役や主演の作品が多いので、序盤はなかなか一緒に録れなかったみたいですね。しかし、別撮りを感じさせない掛け合いはさすがです！
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