公開 2018年05月28日(月) 23:00 5/24に発売された『ペルソナマガジン#2018DANCING!』では多くの方のインタビューが掲載されていましたが、P5A関連のインタビューでLynさんと目黒さんのインタビューは大変珍しいのでご紹介します。 ペルソナマガジン#2018DANCING!
P5Aキーマンインタビュー
OP・EDテーマ ボーカル:Lyn
—TVアニメはもうご覧になりましたか?
Lyn:ちゃんと見ました。ゲームの途中のいいところで流れてくるよりも、ストーリーをまとめて30分見てから聴く歌の感じって、また違うんだなと実感しました。ヒットドラマにはヒットソングがあり!みたいに、相互作用でよくなるんだなと感じられて、ちょっとうれしかったです。
—最初に曲をいただいたときのご感想は?
Lyn:また難しいのが来たなって思いましたね(笑)。目黒さんの曲も難しいですが、ベンジャミンさん(『ペルソナ』シリーズ楽曲の多数の作詞を担当)の歌詞も難しいんです。それほど英語は得意ではないですが、きっとこれはあんまり使われない単語なんだろうなという言葉をけっこう多用していて。言い回しも難しいのですが、これはチャレンジだなと思いながら聴いていました。
—目黒さんから何か注文はありましたか?
Lyn:それについては1つ言いたいことがありまして。オープニングテーマのレコーディングで、途中のあるフレーズの収録でしたが、急に目黒さんが%で強弱を表してきたんです。「このフレーズは6割、その次は8割でその次が9割、その次が7割」という感じに。「ここの何小節かはこんな感じでやってください」と言われて「おお、無茶振りきたな」と(笑)。でも私もプロとしてやらせていただこうと思って、「わかりました」って言って歌ったんです。多分そのとおりに歌えたんですが、終わったあとの目黒さんの第一声が「数字じゃないんだよなー」で。数字で言ってきたのは目黒さんじゃないかと。「もうどうすりゃいいんだよ」って答えたら、みんな爆笑でしたね(笑)。
—目黒さん的には強弱をうまく伝えるために、数字で表したのかもしれませんね(笑)。
Lyn:そうらしいのですが「そこにLynさんの機械では表せない感情を入れてください」って。結果「Lynさんのお好きなように」っていう、いつものフレーズで終わりました(笑)。
目黒将司
—「P4A」と「P5A」の曲作りで変化したことはありますか?目黒:「P4A」ではゲームの別バージョン的な感じで、似たような系統の曲を指示されていたのですが、それってけっこう難しいオーダーだったんです。一方、今回は「なんとなくいい感じにやってください」というノリだったので、僕のほうでアニメを観る人がどういうものを求めているのかを、考えながら作曲しました。それが楽しかったですね。
—オープニング・エンディングテーマはどんなイメージで作曲されましたか?
目黒:まずオープニングテーマは、ゲームのファンに納得していただくことをメインに、アニメから入る方もいることを意識しつつ作りました。比較すると、ゲームでは発売前だと誰も内容を知らなかったので「『P5』はこんなノリでやりますよ」というのを前面に出し、「P5A」では「こんな感じだよ、だいたい知ってるでしょ?」ってイメージを心がけています(笑)。エンディングテーマはけっこう苦労して、しっとりと終わって次に続いていくか、ひと息ついて明るい気持ちで続いていくかで悩みまして、最終的にアニメサイドの方に要望を聞いて、しっとりめに作った曲のサビのテンポを早めて、それに肉付けしていく形にしました。苦労した甲斐もあり、自分ではけっこう気に入っています。
—Lynさんから、歌い方を%で指示されたというエピソードをうかがったのですが。
目黒:僕は音楽業界からのたたき上げではないので、ディレクションに関しては完全に自己流なんですよ。わりと「ここは2割引きで」とか「ここは1.5割増しで」とかよく使うんです(笑)。自分では伝わりやすいと思って自信満々で言っていたのですが、Lynさんに「全然わかんない」って言われちゃいまして(笑)。
電撃PlayStation 2018年7/8号増刊 ペルソナマガジン 2018 DANCING!
8話の特別EDやP5DのGROOVYもいい曲ですよね!Lynさんは先日、ニコ生でも配信された『ルパン三世コンサート2018』に大野雄二氏が率いるバンドのコーラスメンバーFujikochansの一人として参加していました。Lynさんのソロパートもあるので興味がある方はぜひ!P5とはまた違った雰囲気で引き込まれますよ。
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