公開 2017年01月16日(月) 16:00
ペルソナシリーズ、キャサリンなどを手掛けた橋野桂氏に、アトラスが手がける新規RPGプロジェクトについての非常に面白いインタビューが電撃PSに掲載されていたので、今までの記事で触れていない部分を中心に、一部抜粋、要約してご紹介します
電撃プレイステーション アトラスが贈る、原点にして最新の幻想。Project Re Fantasyが目指すものを橋野氏に聞く
―「スタジオ・ゼロ」が作る作品は、これまでのアトラスの作品とは違う見え方になるんでしょうか?
その辺はあまり考えていませんが、P3を作った時にも「これまでと見え方が違う」と言われましたね。様々なことを考え尽くして、結果的にあのようなものにできたのだと思っています。今回も、ユーザーの皆さんのこと、表現したいモノを考えながら作っていきますが、それは「ペルソナ」シリーズを作ってきた積み重ねの上に成り立つものになると思います。「真・女神転生」シリーズや「ペルソナ」シリーズで描いてきたエッセンがうまく融合したファンタジーに仕上げられれば、オリジナルのものができるだろうという確信をつかめています。現実世界を舞台にした作品だと、もっと深く掘り下げて表現したいものでも「ホントの現実じゃこうじゃないよね」と、ゲームと現実の間で齟齬が生じてしまい感情移入できなくなりますが、ファンタジーの自由さの中ではその壁に阻まれない。アトラスのルーツをよく知っている人達に見て頂ければ「ああ、一発目はこうなったか」というものに仕上げられると思っています。
―ファンタジーの王道というモチーフに向き合ってみた感想は?
想像以上に無知だった、ということにチーム全員が気付いてしまった段階です(笑)。様々な根源的疑問を掘り下げて、ある程度の答えが出せるようになってから、テーマなりシステムなりを考えていかなければならないと考えています。
―海外も視野に入れているのか?
前提として「かつてゲームを遊ばれていた方たちが、もう一度ゲームをやったときにすごく夢中になってしまうもの」を作りたいと思っています。そういったゲームなら、海外のユーザーにも自然と受け入れられると思います。たぶんファンタジー世界を舞台にしたゲームを初めてプレイしたとき、みなさんは”ワクワクした冒険感”といものを強烈に感じたと思うんです。その感覚を、自分たちが持っているすげての力を使って再現できるかどうか、そこに挑戦してみたいんです。
―現在はどんな取り組みをしてるのでしょうか?
普通の開発業務に加えて、TRPG(テーブルトークRPG)をプレイし、RPGの原点に立ち返ったり、その魅力は何なのかなどを見つめ直しています。
旅と絆
ペルソナシリーズで身近な街を舞台にしてきましたが、ファンタジー世界を使って”本当に大切にしていかなければ行けないものは何なのか”をプレイヤーの皆さんに考えて頂く切っ掛けをつくりたい、と思ったのが「旅」をテーマにした理由です。旅の出会いというものは一期一会の出会いなんです。ですから、形は全く違うものですが、本作の出会いは「ペルソナ」シリーズに通じるものがあると思っています。作風自体が全く変わるというわけではなく、「ペルソナ」シリーズなどで描いてきた絆も含め、しっかりとした人間ドラマを描きます。
他にも、「キャラクターデザインを担当する副島氏の意気込み」など、全4ページにわたるインタビューが掲載されています。今までの作品を踏まえ、さらに掘り下げていくファンタジーとうことで、なんだかドキドキします^^何かが見えてきそうな面白いインタビューだったので、興味のわいた方はぜひ読んでみることをオススメします。